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◆ 学びの創造塾理念
新学習指導要領で標榜されているアクティブラーニングの目的を、いくつかの書物で渉猟すると、そこにあるキーワードは、教員活動の中で実践してきたものばかりでした。これまでの経験を生かし、多様な教科を通じて、我々の目指す学びを表現できる思い、10年前にこの塾をスタートしました。そのなかで、一点重要視したいことがあります。それは発達段階に応じたアクティブラーニングの実施です。

そもそもアクティブラーニングが叫ばれ始めたのは、日本の高等教育の場での、主体性の乏しい授業風景からでした。欧米の大学と比べ、相変わらず話だけの講義、一方通行の講話が行われていました。そこで、学生にもっと考えさせたり、協働的に結論や課題解決をさせながらOECDが標榜するような学力(PISA)のキーコンピテンシーを持たせることが、「グローバル社会を生き抜く人材」として必要となったのです。それは間違ったことではありませんが、この要請をダイレクトに初等教育や義務教育に反映させることは、問題を起こします。児童生徒の主体性に視点を置かず、形ばかりのアクティブラーニングは、ダッチロールを起こすと言いたいのです。文科省はアクティブラーニングを巡って混乱が生じることを懸念して、新指導要領からはこの言葉を取り下げてしまいました。が、実質アクティブラーニングのコンセプトを構成するキー
ワードは残しました。私たち学びの創造塾では、その問題が生じないために生み出してきたのが 、学習エンジンです。

学びの創造塾では内発的動機付けとしての学習エンジンから主体的学習活動(アクティブラーニング)に至るプロセスを、具体的な授業を通して提案しています。学習エンジンと主体的学習活動をつなげた目的は対話を始めとする課題探求の必然性を高めるためです。

例えば、対話する学習段階を考えた時、
・気づきを共有し積み重ねていく対話とは・・・
・学びを深化させる対話とは・・・

発達段階に応じて、どのようなものが考えられるのでしょうか?この点を小中高ではどのように対応していくのか提案していきたいと思っています。

体験型探究学習や、いわゆるアクティブラーニングなどの学習活動は、教育の手段です。学びの創造塾は、手段としてのアクティブラーニングや学び方、対話を多様に且つ自在に展開していきたいと考えています。

塾長 奥山勇太郎

体験型科学教育を普及させる3つの活動

学びの創造塾では「教員・学校教育支援」「カリキュラム開発」
「子どもの学びの支援」の3つの活動を柱とします

1. 教員・学校教育支援
「学びを創る教員」養成講座を開催し、学びの創造を実践する
指導者育成を支援学校への訪問授業や指導者派遣の実施

2. カリキュラム開発
学習エンジンを活用した探究型授業・アクティブラーニングのカリキュラム開発

3. 子どもの学びの支援
科学館や児童館での科学教室を通じて、体験型科学教育のワークショップ開催